Part3がリリースされたのは2022年12月末でした。2023年は手つかずのまま12月を迎え、年末にネタ検討で頭を悩ませました。気分はすでに休暇モードだったのですが、2023年最後の大仕事として、blog作成に取り組みました。。それではPart 4、スタートです。
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※過去の記事はこちら:
第1回: 米国駐在員が感じた日本とアメリカの違い(Part1)~-50℃対応IC~
第2回: 米国駐在員が感じた日本とアメリカの違い(Part2)~自動運転~
第3回: 米国駐在員が感じた日本とアメリカの違い(Part3)~北米の鍵事情~
教えて海外駐在員!シリーズ
米国駐在員が感じた日本とアメリカの違い(Part4)~日本での工場監査~
カリフォルニアのビッグスターと言えば・・・
まずはカリフォルニア民、いや、カリフォルニア民にとどまらず全米、そして日本の皆様も大注目だった大谷選手の移籍が決まりましたね。ロサンゼルスを本拠地とするドジャースに決まり、引き続き、ここカリフォルニアで大谷選手の試合を見ることができるようになりました。そうこうしているうちに、山本選手もドジャース入り!私のblog作成に合わせビッグニュースを入れ込んでくれたのでしょうか。
そのドジャースですが、ナショナルリーグ西地区所属であり、サンフランシスコを本拠地とするジャイアンツとも試合があります。これまで、ノースカリフォルニア在住の私達が大谷選手の試合を見る場合、アスレチックス(オークランド)の試合を見に行っていましたが、これからはサンフランシスコですね。かくいう私ですが、カリフォルニアに住んでいながら今まで大谷選手の試合を見に行ったことがありませんでした。がしかし、去年ついに大谷選手を見に、アスレチックス vsエンゼルスの試合を見に行きました。オークランドであるエンゼルス戦ですが、エンゼルス側1階席の密集度は凄いのですが、その他は事前にチケット購入は不要なほど空いています。私は見晴らしの良い(チケット代が安い)バックネット側3階席から観戦しました。チケット代っていくらぐらいだろう?と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、参考までに。外野席だと安く、$15ぐらいからチケット購入が可能です。なお、大谷選手に近い1階席だと$80~$100ぐらいと、座席位置によってかなり値段が違います。その日はFamily dayで、試合後、フィールドに入ることができました。せっかくの機会にも関わらず、次女(3歳)はなぜかおんぶを要求し、一度もフィールドに足をつけることはありませんでしたが・・・。
ちなみに、米国でのスポーツ観戦の楽しみ方のひとつに、試合前、駐車場でBBQをするというのがあります。そのため、試合前の駐車場のいたるところから良い匂いが漂っていました。日本だと駐車場でBBQするなんて考えられないですが、大きな車に荷物を積んで、試合前にBBQを楽しむのがアメリカスタイルのようです。日本でも”スタグル(スタジアムグルメ)”は流行っているようですね。
オークランドアスレチックスのホーム球場 |
ドジャースタジアムのギフトショップ |
日清紡マイクロデバイス ”やしろ工場” の紹介
2020年、2021年と海外出張はおろか、国内出張もありませんでしたが、2023年は米国から日本へ出張される方、日本から米国へ出張に来られる方が増えていた印象です。私も2023年は仕事で日本へ帰る機会がありました。今回はその出張に関し、少し話をさせていただければと思います。
出張の目的ですが、工場監査でした。日清紡マイクロデバイスは自社の前工程(ウェハプロセス)を持っており、今回は兵庫県加東市にあるやしろ工場などを訪問してきました。
半導体製造工程の参照として、以下を共有させていただきますが、製造工程の各プロセスに品質管理項目を設け、確認が行われています。工場監査では、実際にクリーンルームに入り、どのような品質管理をしているかなど、チェックを受けることが目的となります。例えばどういう工夫をしているかと言うと・・・おっとここは企業秘密ですね。
工場内管理の一例
管理工程図(電子デバイス製品)
https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/ja/quality/qc-flow-chart/index.html
企業努力が詰まった品質管理詳細に関しては、私のようなblogで語ることはできませんので、ここでは当社やしろ工場(やしろ事業所)を少し紹介させていただきたいと思います。
まず、ゴミがひとつも落ちていない、整理整頓された工場だという印象を強く受けました。あとは非常に広く、建物の中もまっすぐな長い廊下が続きます。敷地面積は78,163m2であり、甲子園球場の約2個分となります(さすがの大谷選手でもこれでは場外ホームランは難しい)。また創設は1989年であり、やしろ工場”さん”は私の後輩にあたります。
そのやしろ工場ですが、兵庫県加東市に位置しております。やしろ工場の”やしろ”はひらがな表記ですが、漢字表記だと”社”となります。高校野球ファンの方でピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんが、2022年夏・2023年春・2023年夏と三期連続甲子園に、兵庫県代表として”社高等学校”が出場しました。
また地域貢献活動として、加東市と連携した活動を実施しています。ひとつ紹介させていただくと、純米酒「なんでんの」というオリジナル日本酒に使われる酒米作りの支援があります。加東市特産である酒米「山田錦」を使ったお酒であり、加東市や協力農家さんをはじめ、多くの連携にて成り立っている活動になります。半導体とお酒、いずれも良いお水が重要ですね。
ちなみに「なんでんの」という名前ですが、「なんでこんなにおいしいの?」という意味を込めて、「なんでんの」と名付けられているとのことでした。
まだまだ”やしろ工場”について語りたいところではありますが、当社には素晴らしい前工程(ウェハ工程)があるということだけでも覚えていただければと思います。
”やしろ工場” 工場監査を終えて
工場監査は事前準備(事前の資料提出や説明内容の整合含む)、当日は終日の対応、そしてクローズミーティングとフォローミーティングなど非常に大変なイベントです。また、非常に多くの方々の協力を得て対応できるものであり、営業以外の方々の多大なご協力もあり成り立つイベントです。特に今回は海外のお客様ということもあり、英語での対応が必要、さらに入念な準備が必要でした。関連部門の多くの方々を目の前に進めた対応は、普段San Joseのオフィスで働く私にとって久しぶりだったため、変な緊張感もありつつ、新鮮な感じでもありました(初めましての方も多く含んでいました)。
少し話は変わりますが、監査準備中の話を紹介させてください。またまた仕事の話ではないのですが・・・
私は夏に一時帰国するときなど、夢を見て、サマージャンボ宝くじをついつい買ってしまいます。当たると思っているような、思っていないような。。。ただ当たったらどうしようっていうワクワク感を得るためにお金を払っているような感じでもあります。
今回お世話になった方も宝くじを購入されているとのことで、サマージャンボの話をしたのですが、”サマージャンボは売り場の方が選んで渡すから他人任せになっている。それではダメだ”という理論を聞き、非常に納得してしまいました。。。今後は自分で数字を選ぶ、LotoやNumbersで夢を見ようかなと思ったのが印象的な思い出です。アドバイスに従い、もし私が高額当選した日には、一杯おごらないといけないですね。
伝えたかったのは宝くじのアドバイスの件ではなく・・・、監査のリード、本当にありがとうございました。
あとがき(米国のクリスマスプレゼント交換:White Elephant)
ここで気づきましたが、今回日本と米国の違いの話が全然出てきていな~い。野球観戦前に駐車場でBBQするって話ぐらいか。。。
ということで、ここで少し慌ててクリスマスに関する話をしたいと思います。
米国ですが、25日はクリスマスとして祝日となっています。そしてクリスマスの祝日はあらゆるお店が閉まってしまいます。日本だと25日はいろんなお店が開いていて、外で食事するにも困らないかと思いますが、米国では25日に外食は難しいので要注意です!ありがたいことに日系スーパーは時短でopenしていますが、Whole Foods MarketやTrader Joe’s、そして飲食店はどこもお休みなので食料の確保は事前にという感じです。
あとクリスマスと言えばプレゼントですね。米国ではクリスマスプレゼントに関し、White Elephantというのがあるのでここで紹介したいと思います。まだ日本では馴染みがない手法だと思いますので、今後もし流行ればブームの火付け役を勝手ながら拝命させていただこうと思います。
White Elephantですが、みんなで持ちよったプレゼントの交換方法です。プレゼントの予算を決め、購入にしても良し、”家にある、自分はいらないものをプレゼントとしても良し”です。私が調べた限り、”自分はいらないもの”をプレゼントとすることがWhite Elephantの名前の由来になっているようです。白い象さんは神聖な動物と見なされ王様に献上されていましたが、エサ代が高くつく問題があり・・・という感じで、”もらったにもかかわらず、少し困ってしまう”みたいな話のようです。
次に交換方法ですが、ラッピングされ、中身の見えないプレゼントを順番に沿って選んでいくのですが、以下のように進めます。
・順番に沿い、1番の人からプレゼントを選ぶ
・選んだプレゼントをみんなの前でオープン
・2番目以降の人は2つ選択肢があり、ひとつは新しいプレゼントを選択する、もうひとつは1番の人がGetしたプレゼントを選択する
・例えば5番目の人が3番目の人がGetしたプレゼントが欲しい場合、それを選ぶことができる
・プレゼントを取られた3番目の人は上記同様、新しいプレゼント選択 or 誰かのプレゼントを強奪できる
・プレゼントの強奪は回数制限有り(2回までとか、それはルール次第)
・1番の人は最後に誰かのプレゼントを奪うか、そのままのプレゼントを選ぶか選択できる
プレゼントはウケ狙いで準備されたりもするので、それがどのように回るのかなどもポイントです。自分の準備したプレゼントが誰かに強奪されると心の中でちょっと嬉しかったりもします。形式上、1番の人が比較的自分の欲しいものをGetできそうなルールになっていますね。また、新しい未開封のプレゼントにかけるか、すでにある中から自分の欲しいものを強奪するかは戦略、いや、性格が出そうなところですね。私の場合、ついつい必要なものが欲しいと思ってしまうので、冒険をさけ、強奪してしまいます(ワインとか、スタバのギフトカードが出るとついついそちらを選んでしまいがち)。
Universal City Walk(at Universal Studios Hollywood)”のクリスマスツリー
という感じで、今回のPart 4はクリスマスに関する米国の話をお届けしたところで締めさせていただきたいと思います。次回も年末に慌ててblog作成している光景が目に浮かびますが・・・次回またPart5にてお会いしましょう。バーイ。
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